• 7 ライフスタイル・防災・科学技術 12冊

    ※選書リストのすぐ下に詳しい情報と「引用」があります。

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    1『完全版 川口由一 自然農』川口由一=著 

    2『土と内臓』デイビッド・モントゴメリー+アン・ビクレー=著

    3『マリス博士の奇想天外な人生』キャリー・マリス=著

    4『料理王国』北大路魯山人=著

    5『うおつか流台所のリストラ術』魚柄仁之助=著

    6『うおつか流台所リハビリ術』魚柄仁之助=著

    7『冷蔵庫で食品を腐らせない日本人』魚柄仁之助=著

    8『りすの四季だより』あんどうりす=著

    9『そうじ習慣手帳』今村暁=著

    10『まんが版 こんにちはPython』すがやみつる=著

    11『人工知能の作り方』三宅陽一郎=著

    12『時間は存在しない』カルロ・ロヴェッリ=著 

    ※詳しい情報と「引用」は、今すぐこちらから。

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    1『完全版 川口由一 自然農』

    川口由一=著

    (学研プラス)

    農薬を使わず、耕さない 野菜と米のつくり方

     

    「耕さず、草や虫を敵にせず、自然にまかせておけば、必ず生命たちの力で土はやわらかくなります。自然とは、すなわち命です。『自ずから然らしむる』、つまり何もしなくても生きられているという自然に立脚した自然農を実践するにあたり、必要なのは『支配せず、添い従い応じまかせること』です」

     

    「また、人の手で畑をつくらないようにすることも大切なポイントのひとつ。ただし、これは放置するということではない。自然界で起きていることをよく観察し、必要であれば多少の手をかける」

     

    「耕さず、土を裸にせず、動植物の亡骸の層で覆われた土は、"豊穣の世界"なのです」

     

    「16歳で"プロの農民"に。農薬でのたうち回る虫を見て、逃げるように家に帰った」

     

    「それまで化学肥料、農薬を使っていた土壌は疲弊していたため、耕すことをやめるとガチガチに締まり、野菜はほとんど育たず、お米も3年間育ちませんでした。10年間、試行錯誤の連続でした。収入はゼロ。お米も作物も育たない」

     

    「でも、草がいっぱいの田畑はなんとなく気持ちがよくて、救われました。今は育たないけれど、必ず育つ。育たないのは、僕が作物の性質や田畑の状態に応じることができないからであって応じることができれば必ず育つという確信がありました」

     

    「昭和53(1978)年。39歳で突然耕すことをやめたその姿は"奇異なもの"として周囲にとらえられ、批判や攻撃にさらされることもあった」

     

    「ただ謝った。ひたすら謝った。何が何でも自然農をやりたいので、ケンカにならないように、争いにならないようにということだけを考えました」

     

    「農家の多くは経営的にマイナスなんです。大きな機械は高価です。出稼ぎや副業をしなければ成り立たない。でも、僕は何も買わないから、マイナスにならないんです」

     

    「実際、10年間は収入ゼロでしたから、母はもう大反対でした」

     

    「米は4年目から育つようになった。しかし、それでも母親は反対した」

     

    「10代後半から20代は常に"ひとりでいること"を自分に課して旅に出た」

     

    「絵の具と寝袋をリュックに入れて、東京の美術館や原生林などあちこちを放浪しました。お金がないので、東京では後楽園球場でアンパンを売ったり、遊園地で皿洗いをしたり、競輪場の車券売り場などでアルバイトをして稼ぎました」

     

    「旅に出たのは、"ひとりで立つことのできる強さを養うこと"、そして"芸術の本質を明らかにして、審美眼を養うこと"を自分に課したためです。僕はおばあちゃんに愛情いっぱいに育てられ、依存心が強く、意志力が弱いと感じていました。それを解決しないと、僕の人生は確立できない、幸せになれないと思ったのです」

     

    「よく野宿もしました」

     

    「でも、やっぱり寂しくなるんです」

     

    「旅をやめて自宅に落ち着いたのは、30歳になってからでした」

     

    「漢方の書物を必死でひもときました。誰も助けてくれない子の命、妻の命を救うために」

     

    「田畑は3年単位で変わります。自然農を始めて、6〜7年目で、亡骸の層(腐植層)ができます。土が肥沃になっているんです。カチカチだった土が、なんとなくフカフカしてやわらかくなっているのに気づきました。9年目ぐらいからは、明らかに豊かになります」

     

    「基本は何もできなくても、人の役に立てなくてもよいのです。"自分の存在そのもの"が喜びだからです。誰かの役に立たないと喜びを得られないというのは、まだ不十分です。それは本当の在り方ではありません。誰かとの関係によって生きがいを感じる。あるいは喜びを得る。あるいは他者を支配することで自分の地位を確立する……。それでは、本当の安定を得ることはできません」

     

    「自分の存在の喜び、真の安定は、他との関係で成り立つ相対的な在り方ではなく、他との関係を超えた"絶対界"に立たなければ得られません。そのためには孤独の代償として何かに依存することなく、ひとりで立つことのできる精神の強さを養わなければなりません。いかなる分野においても基本となる能力です」

     

    「必ず、道はあります。ただ道を見つけるのは難しい。人類が今まで経験したことのない"今"です。一人ひとりが命の道、人の道、我が道を見いだせたなら、あとは自分が育って能力をつけてゆけば楽しくなります」

     

    「お米も時期がくれば芽が出て、枝葉が生え、やがて成熟すれば花を咲かせてみな実ります。お米の寿命は6ヶ月ですが、人間は100年前後で一生を全うします。与えられている寿命の中で人間性が養われ、平和に幸福に生きることが人類はできるのです」

     

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    2『土と内臓』

    デイビッド・モントゴメリー+アン・ビクレー=著

    (築地書館)

    微生物がつくる世界

     

    「微生物との戦争に勝とうとするあまり、私たちは抗生物質をできるだけ効果的に使ってこなかった。抗生物質でヒトの病原体を殺そうとする過程で、自分のマイクロバイオームの改変まで引き起こしてしまった。私たちは自分自身の防衛線を、長い時間をかけて壊してしまったのだ」

     

    「抗生物質の効果に関する最新の知見は実に衝撃的だ。オレゴン州立大学の研究者は、マウスの実験で、抗生物質が殺しているのは細菌だけではないと報告した。それは大腸内壁の細胞も壊しているのだ。どのようにして抗生物質が哺乳類の細胞を殺すことができるのか?細胞一つひとつにある小さな発電所、ミトコンドリアにダメージを与えるのだ。大昔、ミトコンドリアは独立した細菌だったことを思い出してほしい。ミトコンドリアのルーツが細菌であることが原因で、ある種の抗生物質に弱点があるらしいのだ」

     

    「過去五〇年で、病原体のない慢性疾患や自己免疫疾患が大幅に増えたことを、細菌論では説明できない。ヒトの遺伝的特徴の変化も同様だ--遺伝子がわずか二世代でこれほど大きく、これほど多くの人間のあいだで変わるはずがない」

     

    「大きな変化」

     

    「20世紀のあいだに、アメリカでは死亡原因で慢性疾患は感染症を抜いた(Jones et al. 2012のデータより)」

     

    「過去五〇年に研究者が見てきたのは、腸機能障害のただの上昇傾向ではない。四〇倍の増加だ。患者が一万人に一人から二五〇人に一人にまでなったのだ。私たちがこのような病気にかかりやすくなったのには、遺伝子のせいも多少あるかもしれないが、腸マイクロバイオームの変化の関与も大きくなっている」

     

    「腸機能障害と、喘息やアレルギーのような自己免疫疾患は、少なくとも部分的には、免疫系がひどく故障した結果起きることがわかってきている。こうした病気にはすべて、度を越した免疫反応が自分自身の細胞や組織を傷つけるという特徴的な症状がある」

     

    「どうして自分の免疫系が自分に牙をむくのだろう。大きな原因は、進化によって研ぎ澄まされた私たちの優秀な免疫系が、極度に衰えたことにあると考えられるようになってきた。厳しいトレーニングと有益微生物の助けがなければ、特殊化された私たちの免疫細胞と組織は怠けるようになる、あるいはぼんやりしてしまうとも言えるだろう。来る日も来る日も、体内外が微生物で飽和することによって、さまざまなフィードバックループが活性化されたり鋭敏になったりし、免疫系は微生物が敵か味方かを見分けることを覚えるのだ。きれいすぎる環境、極度に殺菌された食物や水、抗生物質のくり返しの服用、土や自然との接触の少なさ、こういったことはすべて私たちにとって不利益となる。これらの要素は微生物と免疫系の伝達を妨害する。そうなると、炎症のバランスのよい割り当て(免疫系はそうするように進化している)は放棄されてしまう」

     

    「私たちの体内の土壌を抗生物質まみれにしてしまうと、特に若い人の場合、微生物との接触が十分でないという問題が起きる」

     

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    3『マリス博士の奇想天外な人生

    キャリー・マリス=著

    (早川書房)

     

     

    「"今夜、ほんのささいな思いつきひとつで、もっとも重要な分子の配列をスルスルと解読することができたら?"」

     

    「大きな問題。それはDNAのことだった」

     

    「DNAの配列解読を簡単に行なうことができれば、それはとても役に立つ。生まれつき遺伝子異常をもつ子供がいる。筋肉が萎縮し、死に至るような悲劇も起こる。DNAの暗号が解読できれば、そのような悲劇を予測し、あるいは回避することも可能になる」

     

    「一方、DNAを知ることは、ただちに役に立つことではないが、それ相応の意味がある。それは、人類がなお到達し得ていない場所へ地平をひらくことにつながる。遺伝子の精妙なメカニズムを理解することの意味は、単に医学に役立つということにとどまらない。この地球上に誕生したわれわれの文明の未来が、どのように複雑な連鎖を描いて伸びていくのかを理解することにつながるのだ。子供が親に似る理由が解明できれば、その法則に変更を加えて操作したいと思う人々が現れる可能性もある。とはいえ、遺伝子操作は決して新しい冒険ではない。進化それ自体がこれまでずっと、そして今もなお、遺伝子操作を行なっている」

     

    「問題を解く鍵はオリゴヌクレオチドにある。オリゴヌクレオチドとはDNAのごく短い一断片のことで、これはシータス社の研究室で、いまや、ごく簡単に合成できる。自然界に存在するDNAははるかに長いので、合成することはできない。しかし、合成されたオリゴヌクレオチドを長いDNAと一緒に混ぜると、一致する配列を見つけだし、そこに結合することができる。ちょうど、コンピュータの単語検索機能が長い文章の中から、特別の短い文字列を見つけだすのと同じようなものである」

     

    「DNAの長さを示す単位はヌクレオチドという。人間のDNAは三〇億ヌクレオチドである。この中から特別な"文字列"を検索するためには、化学的なプログラムが必要だ。しかし、いったいどのようにすればよいのか?そもそも長いとはいっても、DNAは人間よりも何兆分の一も小さいのだ。どうすれば検索結果を知ることができるのだろう。コンピュータならベイシックやフォートランといったプログラミング言語でプログラムを書き、結果を画面に表示すればよいが、DNAはそうはいかない。多数の化学反応を組み合わせて、最終的にDNAの特定の部分の配列を目で見える形にして結果を出さねばならない。これはたいへん難しい課題だ。夜間、月面から地球上の道路を走る車のナンバーを読みとるようなものだから」

     

    「私にはコンピュータ・プログラミングの心得があったので、単純なルーチンでもそれを繰り返し行なうことによって、大きな仕事が可能になるという感覚が分かっていた。それはこういうことだ。まず初期値をインプットする。すると計算値が得られる。それをインプットする。新しい計算値が出る。それをまたインプットする。この繰り返しである。たとえば、ある数値の二倍を計算させるルーチンがあるとしよう。すると二は四に、四は八に、八は一六に、一六は三二となる。これを繰り返すと、数値は瞬く間に指数関数的に増大する」

     

    「これをDNAに応用すればどうなるだろうか。まず、短いオリゴヌクレオチドを合成する。それを使って、長いDNA鎖上のある特定の地点に結合させる。そこを出発点にして、DNA鎖のコピーを作る。これを何回も繰り返せば……。私は問題解決のすぐ近くにいるような気がした」

     

    「まったく突然、どうすればよいかがひらめいた」

     

    「反応を一回行なえば、オリジナルからコピーが一つできて計二つ。反応を二回行なえば、計四コピー。これを繰り返せばよい。一〇回行なえばどうだ。たぶん一〇〇〇コピーくらいだ」

     

    「"やった!"私は叫んでアクセルを離した」

     

    「二の一〇乗は一〇二四だ。思わず笑えてきた。この反応を一〇回行なうだけで、あるDNAの一部を一〇〇〇コピー作り出せることができるのだ。しかもそれがどんなDNAであっても応用できるのだ。分子の中の分子ともいうべきDNA。この反応を二〇回行なえば、一〇〇万コピーを軽く超える。三〇回行なえば、もはや一〇億以上だ」

     

    「私は自分のコンピュータに"立証されていない思いつき"というファイルをためていた。私は新しいファイルを開いて"ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction:PCR)"とファイル名を付けた」

     

    「私のここでの最初の公式的義務は、ノーベル賞受賞講演を行なうことである。通常、ノーベル賞受賞者は、それぞれの対象となった研究の内容や目的を解説する。だいたいにおいて講演は難解な話となり、聴衆は誰一人理解できないにもかかわらず、全員が拍手するという奇妙なものとなる。そこで私は、専門的な説明はやめにして、PCRを発明したとき、いったい何が私の人生に起こったのかをふつうの言葉で話してみようと思った」

     

    「それから私は話を進めた。科学とは楽しみながらやることだとずっと信じてきたこと。PCRの発明も、子供の頃、サウスカロライナの田舎町コロンビアで遊びでやっていたことのほんの延長線上にあること。PCRは、分子生物学に革命をもたらしてやろうと考えて発明されたわけではなかったこと。むしろ、自分の実験に必要な道具としてPCRは発明されたものにすぎなかった。事実、当時、自分はほとんど素人同然だった。もし自分がしようと思っていることについてもっといろいろな知識をもっていたら、それが邪魔になってPCRは決して発明されていなかっただろう。そう私は話した」

     

    「PCRに高額の装置は必要ない。PCRによって超微量のDNAを検出できる。そしてそれを何十億倍にも増幅できる。しかもごく短時間のうちに」

     

    「会社が大きくなってくると形式主義がはびこりだした。規則にうるさくなってきた。物分かりのよかった上層部にもだんだん権力志向が目立ってきた。こうしてシータス社もありきたりの企業になってしまった」

     

    「安全管理者はどんなささいなことでも危険視する人々になった。安全管理者として皆からの敬意を勝ちとり、存在意義を示すため、彼らはありとあらゆる場所に"危険"と書いたシールを貼り、科学者が行なうことすべてが、危険な行為であることを思い知らせようとしていた。すべての化学薬品には、潜在的な危険性を説明する"危険物安全取扱い指針"なる書類を添付しなくてはいけなくなった。これは法律だと言うのだ」

     

    「なのに塩化ナトリウムがこぼれたら次の詳細な指針に従って処理しなくてはならない。まず"ゴムの長靴を着用"し、次に"ガスマスクを着用。こぼした量が少量の場合、大量の水で洗い流すこと。こぼした量が多い場合、必ず複数の人間が処理にあたること"」

     

    「塩化ナトリウムがレストランにあれば、単に小瓶に入れておくだけなのに」

     

    「私は彼のことを安全管理者と呼んだことがなかった。かわりに、危険人物と呼んでいた。手当たり次第、危険サインを貼るからだった。危険人物たちは危険物が好きなのだ。危険物があれば権力を行使できる。毒物学者が毒物を求めてさまよっているみたいだ。もし安全管理者として雇われたなら、とにかく血眼になって危険を見いださなければならないのだ」

     

    「この方法は遺伝子疾患の診断にも有用だ。これで個人の遺伝子の中の病気を見つけることができる。培養して調べることが難しい病原体の遺伝子を検出できるので、感染症の診断にも利用できる。PCRは犯罪捜査でも力を発揮する。微量の証拠品、たとえば精液、血痕、毛髪から犯人が誰かを言い当てることができる。PCRはまったく新しい分野をも開拓しうる。たとえば、分子考古学。古代遺跡から採取されたDNAを分析して進化を語ることができる」

     

    「PCRが野火のごとく世界中に広まっていくであろうと、私は確信していた。今回こそ私は自信満々だった。《ネイチャー》誌は一も二もなく掲載を決定するであろう、と。《ネイチャー》編集部の返事は"却下"だった。《ネイチャー》に次いで有名な科学雑誌《サイエンス》もこの発見を認めなかった。《サイエンス》はこう言ってきた。"貴殿の論文はわれわれの読者の要求水準に達しないので、別のもう少し審査基準の甘い雑誌に投稿されたし"と。この野郎、と私はうめいた」

     

    「おれは金輪際、これらの雑誌に好意をもつことはない、と誓った。結局、レイ・ウー博士が編集している《酵素学方法論》誌が私の論文を掲載してくれることになった。彼はPCRの真価を理解してくれた」

     

    「この一件で私はまたもや教訓を学び、さらに大人になることになった」

     

    「主要な五感と、今ここに述べた二つの特殊な感覚、無重力感と時間経過の感覚が、人間の知覚を構成している」

     

    「しかし、五感の力とそれにもとづく数学的理論が私たちに知らしめたものの中でもっとも重要なことは、それだけで世界のすべてを知ることはできないということである。知覚は狭い窓にすぎない」

     

    「賢人が晩年の二〇年ほどの間、世界を高所からながめて、これまで彼が蓄積してきた知恵を用いながら、世の中を正しい方向に導いてくれている。これはまったくの幻想だった」

     

    「私たちは自分の頭で考えねばならないのだ。誰かが七時のニュースで地球上の気温が上昇傾向にあり、海洋が汚水で満たされ、物質の半分が時間を逆行していると言っても、それを鵜呑みにしてはならない。メディアは科学者の思いのままだ。科学者の中には、メディアを実にうまく言いくるめる能力にたけた人々がいる。そしてそのような有能な科学者たちは、地球を守ろうなどとは露も思っていない。彼らがもっぱら考えているのは、地位や収入のことである」

     

    「今世紀が終わろうとしている現在、社会的に重要とされる問題のうち、それが本当かどうか、きちんとした実験的検証を経ているものは、実はほとんどないのである。そして、その問題に対してなんらかの政策決定が行なわれるに際しても、検証は必要とされていない。政策決定に必要なのは、選挙民をだまくらかしてそう思わせることだけである。確たる事実だと選挙民が思わされていることのうちいくつかは、ほとんど科学的根拠をもたないし、あるものもまったく無根拠である。その好例はいくつもある」

     

    「たとえば、エイズはヒト免疫不全ウイルスによって生じるという考え方、化石燃料を使用することが地球温暖化をもたらすという考え方、また、大気中に放出されたフレオン(フロン)ガスがオゾン層を破壊して穴を作り出すという説、これらの諸説は、日々スーパーマーケットで買い物をするときまでわれわれを追いまわすようになる。これら根拠のない幻想が、われわれの日常生活の隅々まで侵入してくる」

     

    「つまり、HIVがエイズを引き起こすと証明した人は、いまだかつていないのだ」

     

    「まさにエイズこそ、彼らのメシのたねとなったのである。彼らはそれによって給料を得て、BMWの新車に乗っているのだ。その金はといえば、われわれの税金なのである」

     

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  • 7 ライフスタイル・防災・科学技術 12冊

     

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    4『料理王国』

    北大路魯山人=著

    (中央公論新社)

    春夏秋冬​

     

    「山鳥のように素直でありたい。太陽が上って目覚め、日が沈んで眠る山鳥のように……」

     

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    4『うおつか流台所のリストラ術』

    魚柄仁之助=著

    (飛鳥新社)

    ひとりひとつき9000円

     

    「一人一ヶ月九○○○円、健康美食などというわがままを成り立たせるには、常識というものはポイと捨てなければなりません。あたり前の考え方を、"本当にそうじゃろうか?"と疑うところから、リストラ=再構築が始まります。そして、やってみることです」

     

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    6『うおつか流台所リハビリ術』

    魚柄仁之助=著

    (飛鳥新社)

    脳をみるみる活性化させる生活改善講座

     

    「うおつか流台所リハビリ術の効能書」

     

    「台所仕事は、主に次の七つの力の増進に効き目があります」

     

    「一、思い出し力」

    「二、想像力」

    「三、準備力」

    「四、段取り力」

    「五、決断力」

    「六、調理力」

    「七、もてなし力」

     

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    7『冷蔵庫で食品を腐らせない日本人』

    魚柄仁之助=著

    (大和書房)

      

    「1 魚柄流・台所"10の掟"」

     

    「掟1【基本姿勢①】腐らせずに食べ切る」

    「掟2【基本姿勢②】あげない・もらわない・作りすぎない」

    「掟3【品質管理】腐らせない工夫をする」

    「掟4【仕入れ】使い切るまで買わない」

    「掟5【備品整理】台所道具は最小限に限る」

    「掟6【作業場作り①】よく使う道具は見える場所に」

    「掟7【作業場作り②】調理台をモノ置きにしない」

    「掟8【作業場作り③】流しに使った器や鍋を置かない」

    「掟9【手数の合理化】1食作る手間で4食分作る」「掟10【メンテナンス】使ったものはその場で即洗う」

     

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  • 7 ライフスタイル・防災・科学技術 12冊

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    7『りすの四季だより』

    あんどうりす=著

    (新建新聞社)

    家族の笑顔を守る暮らしの知恵

     

    「自然を相手に行動していると、想定外のことがよく起こるので、場合によっては細部のマニュアルは無視して、より本質に立ちかえり、命を守れるかどうかを基準に判断しなければいけないことが多いように感じています」

     

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    9『そうじ習慣手帳』

    今村暁=著

    (ワニブックス)

    部屋を整えて人生を好転させる

     

    「私がコンサルティング指導している組織、個人で、トイレが汚いのに健全な発展をしているところは見たことがありません。逆に、トラブルが少なくしっかり成長し続けている組織、個人のトイレはピカピカで清潔な空気が流れています」

     

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  • 7 ライフスタイル・防災・科学技術 12冊

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    9『まんが版 こんにちはPython』

    すがやみつる=著

    (日経BP)

    0ゲームセンターあらしと学ぶプログラミング入門

     

    「『こんにちはマイコン』は小学生でも理解できるようにしたいと考え、わかりやすい表現を心がけましたが、もうひとつ心がけたのは、"エラーなんか怖くない!"というメッセージを伝えることでした。本書でも、伝えたいメッセージは同じです」

     

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    11『人工知能の作り方』

    三宅陽一郎=著

    (技術評論社)

    「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか 

     

    「そして、この本を読むためには、なんの知識も必要ありません」

     

    「何かを学ぼうとするときに知識から入ると、知識の森で迷ってしまいます。知識の森を知識で歩くことはできません」

     

    「しかし、いかなる場合も、まず自分の"問い"から出発することで、知識の森を、知識の間を抜けて歩くことができるでしょう」

     

    「やがて知識を得たときに、問いはその知識の結晶の中心となって、結晶した知識をあたなに与えてくれるでしょう」

     

    「人口知能もまた同様に、その分野の中に深く広い森を持ちます。知能の世界は奥深く、奥へと進むことはそんなに難しいことではありません」

     

    「ですが、どっちが奥か入り口か、森の中でいつのまにか方向がわからなくなってしまうのです。それが人工知能という分野の特徴でもあります」

     

    「しかし、"知能とは何か?"という"問い"を持ち続ける限り、それがたとえどんなにひどく迂回する道であったとしても、螺旋のようにぐるぐると周り続けながらも、その問いが知識の森の中心へ導くでしょう」

     

    「だから、この本を手に取ったときの、自分の"問い"の力を決して絶やさないでください。わかるより、問い続けること。知識は問い続ける者に訪れます」

     

    「それでは、知能の冒険へご案内します」

     

    「知能の定義(その1)」

    「自分の内部を外部から守ること、内部から湧きあがる欲求を環境において実現すること」

     

    「知能の定義(その2)」

    「外部と内部の境界でその関係を調整するもの」

     

    「知能の定義(その3)」

    「知能は身体と環境の関係を取り持つ」

     

    「知能の定義(その4)」

    「生き物に共通する性質」

     

    「知能の定義(その5)

    宇宙の対義語」

     

    「知能の定義(その6)」

    「言葉を操り、記憶と推論の能力を有するもの」

     

    「知能の定義(その7)」

    「環境に適応させながら身体を目的に向かって運動させるもの

     

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  • 7 ライフスタイル・防災・科学技術 12冊

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    11『時間は存在しない』

    カルロ・ロヴェッリ=著

    (NHK出版)

     

    「簡単な事実から始めよう。時間の流れは、山では速く、低地では遅い」

     

    「わたしは未だかつてない幸運に恵まれて、自分という存在--特定の一瞬のわたしではなく、わたしという存在"丸ごと"--の包括的なビジョンを経験することができました。そして空間におけるその有限性--これには誰も異を唱えないでしょう--を、時間のなかでの有限性--これはひじょうに多くの激しい怒りを引き起こします--と比べることができたのです」

     

    「わたしは、量子的情景が生み出した無限の情報をすべて失ったように感じました。そしてこの喪失ゆえに、否応もなく時間の流れに引きずり込まれたのです」

     

    「このようにして再び時間が"生じた"ことは、わたしには不法な侵入、精神の混乱、苦悩、恐れや疎外感の源のように思えたのでした」

     

    「だが、不在だから悲しいのではない。愛着があり、愛しているから悲しいのだ。愛着がなければ、愛がなければ、不在によって心が痛むこともない。だからこそ、不在がもたらす痛みですら、結局は善いもの、美しいものなのだ。なぜならそれは、人生に意味を与えるものを糧として育つのだから」

     

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