榎本澄雄です。
おはようございます!
8月18日、月曜日。
8月23日は新月、処暑です。
不定期で全9話アップしました。
どうぞお楽しみにお読みください。
あらすじはこちら。
👇
第1話はこちらから。
👇
第2話はこちらから。
👇
第2話「十百華はハンドルを握りながら、課長の話を思い出していた」
2019年に2030年の移民事件を予測した『刑事とミツバチ』
第3話はこちらから。
👇
第4話はこちらから。
👇
第5話はこちらから。
👇
第6話はこちらから。
👇
第7話はこちらから。
👇
第8話はこちらから。
👇
情報官と予備警察官の
新コンビ誕生
フィナーレ『刑事とミツバチ』第9話
9
翌日。
警視庁蔵網警察署刑事課。
課員会議が開かれた。午後にも関わらず、非番の捜査員は居残って身柄事件の処理を続けている。十百華は課長席の前に立っていた。ひな壇の大石課長がおもむろに立ち上がった。
「みんなも知ってると思うが、昨日、八坂係長と椿係長の班がホシを挙げた」
小さく歓声が上がったのが聞こえた。
「〈情報官〉と〈予備警察官〉のコンビが、いきなり大物を捕まえた訳だ。もともと内偵中の事件とは全く関係なかったが、まぁ結果オーライだ。署長も喜んでた」
三千三郎がいつものように遅れて大部屋に入って来た。真ん中の空いてる席に座った。
「いいか、みんな。〈調べ〉の基本は職質だ。職質もできんようじゃ、いい刑事にはなれないぞ。なあ、椿係長」
照れ隠しなのか、三千三郎は座ったまま左手で挙手敬礼をした。
「八坂係長、なんかひと言」
課長がコメントを求めた。
「いえ、私は本当に何もできなくて。椿係長のおかげで、何とか犯人を検挙できました」
十百華がお辞儀をすると、課員から拍手が起こった。割れんばかりの拍手、ではなかったが、心地よさを感じた。
会議が終わってからも、非番の捜査員たちから「お疲れ」と声を掛けられた。出向初日の時とは、みんなの見る目が変わっていた。
でも、一番の違いは、隣に三千三郎がいたことだった。
「椿係長、さっき警電で〈対策官〉から」
白石代理が三千三郎にメモを渡した。
「新規案件だ。これから、忙しくなるぞ」
三千三郎は、十百華にそう言った。
首都高のクラクションが賑やかだった。
了
不定期で全9話アップしました。
どうぞお楽しみにお読みください。
PRです。
必要は方はご覧ください。
👇
社員が防ぐ不正と犯罪
元刑事が明かす人情の機微に触れる事件簿
もしあなたが会社員なら
社内の刑事事件ほど胃が
痛くなる問題はないでしょう。
ハラスメントから薬物犯罪まで
手口と対策を解説した希少なコンテンツです。
見るだけで、
公正な職場が実現できます。
🌳kibi🦉
自己表現は、自己治療
こちらに登録するだけで、
あなたに必要な最新情報、
kibi log & letterを入手できます。
解除はいつでもできます。
kibi logは、あなたに必要ですか?
必要な方は、無料登録してください。
👇