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小さな夏祭り

元刑事が作った有事即応訓練 最終回 ガントレットウォーク

· 元刑事,有事即応訓練,小さな,夏祭り,ガントレットウォーク

こんばんは!

榎本澄雄です。

8月8日、金曜日。

明日は、満月です。

2020年2月28日から

2020年7月27日まで

私がリスク対策.comに

連載していた記事を紹介します。

リスク対策.com

危機管理とBCPの専門メディア

https://www.risktaisaku.com

私はリスク対策.comから撤退し、

過去の記事を削除してもらったので、

現在は閲覧ができない状態となっています。

👇

2020年7月27日 リスク対策.com

『元刑事も夢中になる防災訓練のゲーミフィケーション』

有事即応人材が育成できる「卒業式」 六つのステップとは?

最終回 ガントレットウォークしましょう!

https://www.risktaisaku.com/articles/-/36368​

第1回の記事はこちらです。

👇

元刑事が作った有事即応訓練 第1回

防災訓練のアイスブレイクから始めましょう!

https://www.kibiinc.co/blog/2024-11-16

第2回の記事はこちらです。

👇

遊んで生きる

元刑事が作った有事即応訓練 第2回 ヒアリング

https://www.kibiinc.co/blog/2024-12-7

第3回の記事はこちらです。

👇

親友の安全を守れますか?

元刑事が作った有事即応訓練 第3回 グラウンドルール​

https://www.kibiinc.co/blog/2025-1-23

第4回の記事はこちらです。

👇

🌝一匹狼の挑戦🐺

元刑事が作った有事即応訓練 第4回 ゲームシナリオ

https://www.kibiinc.co/blog/2025-2-12

小さな夏祭り

元刑事が作った有事即応訓練 最終回 ガントレットウォーク

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リスク対策.comをご覧の皆さん、こんにちは!

元刑事の榎本澄雄です。

 

『元刑事も夢中になる防災訓練のゲーミフィケーション』へ、ようこそ。

 

この連載では「モチベーションが上がりづらく、成果が見えづらい」防災訓練を「夢中になって参加し、行動が変化する」防災訓練へゲーム化するプロセスを解説します。

 

前回は、ゲームシナリオについてお話ししました。

【前回の振り返り】

 

□ ゲームシナリオとは、防災訓練に夢中になる「冒険の地図」

 

□ ゲームシナリオのメリットは、参加者に「影響力の行使」ができること

 

□ 簡単なゲームシナリオの創り方は、「最大の試練」を1つだけ、用意すること

 

※詳しくは、「第4回 ゲームシナリオを創りましょう!」をご覧ください。

 

🌝一匹狼の挑戦🐺

元刑事が作った有事即応訓練 第4回 ゲームシナリオ

https://www.kibiinc.co/blog/2025-2-12

 

いよいよ、最終回です。

【最初の問い】

有事即応人材が育成できる「卒業式」6つのステップとは?

 

「有事即応人材って、どんな人?」

 

「卒業式って、厳粛な式典が必要なの?」

 

「訓練の準備だけでも大変なんだけど、6つもやらなきゃいけないの?」

 

ご意見、ありがとうございます!

 

この卒業式が「最後の仕上げ」となりますから、どうぞ忘れずに、お読みください。

 

有事即応人材とは、「有事に頼りになる人材」です。

 

皆さんの会社では、防災訓練を通じて、企業リスクやクライシス、災害発生など「有事に頼りになる人材」が育っているでしょうか?

 

この記事を読むと、あなたは有事即応人材が育成できる「最後の儀式」を知ることができます。

宝を持って帰還

 

最終回ですから、ゴールをイメージしてみましょう。

 

あなたが無事に防災訓練を終えたと想像してみてください。

 

……あなたは無事、防災訓練を実施できました……

 

……会場には、堂々とした行進曲が流れています……

 

……参加者の皆さんは、誇らしげな表情で会場に集っています……

 

……あなた自身も準備から修了まで、たくさんご苦労されてきました……

 

……参加者は、一人ずつ今後の抱負を語り、声援や拍手でお互いを讃え合っています……

 

……あなたは、訓練担当者として、参加者に一人ずつ、労いの言葉を掛け、修了証を手渡しています……

振り返りの効果

 

人が何かを体験・学習する過程では、最初と最後が印象に残り、真ん中は忘れやすいと言われています。

 

これを、「初頭効果」、「親近効果」と呼ぶそうです。

 

そこで、今までの連載を振り返って、私たちが防災訓練をゲーム化してきたプロセスを思い出してみましょう。

第1回 アイスブレイクから始めましょう!

防災訓練で必要と思うものは何ですか?

 

□ アイスブレイクは、氷のように強張った心や身体の「殻」を砕いて、緊張をほぐすイントロ

 

□ アイスブレイクのメリットは、参加者の嫌悪感を和らげて、「自発的な参加」を促すこと

 

□ 簡単なアイスブレイクは、ネームキャッチボール(名前を呼んで、柔らかいボールを回す)、Good & New(24時間以内に起こった「良かったこと」や「新しかったこと」を一人ずつ話して、拍手)、ペリフェラル(音楽、空調、香り、映像などリラックスできる環境を事前に作る)など

 

アイスブレイクは、「やりたくないのに、やらされている感覚」、「聞きたくない」、「参加したくない」、「行動したくない」という嫌悪感を和らげて、参加者の「自発的な参加」を促すことが可能です。

 

とても簡単ですから、今すぐ、訓練のスタートに導入してみてください。

 

※詳しくは、「第1回 アイスブレイクから始めましょう!」をご覧ください。

 

 

元刑事が作った有事即応訓練 第1回

防災訓練のアイスブレイクから始めましょう!

https://www.kibiinc.co/blog/2024-11-16

第2回 訓練前にヒアリングしましょう!

あなたの「協力者」は誰ですか?

 

□ ヒアリングとは、相手の「困りごと」を聞き出して、感情を理解すること

 

□ ヒアリングのメリットは、防災訓練や災害時の「協力者」を探し出せること

 

□ 簡単なヒアリングは、3人ぐらいにどんな防災訓練が望ましいか「生の声」を聞き出すこと

 

訓練前のヒアリングは、防災訓練や災害時の「協力者」を探し出すのに有効です。

 

非常時の「協力者」は、日常の仕事でもきっと心強い「パートナー」になってくれますから、今すぐ、話しかけてみましょう。

 

※詳しくは、第2回「あなたの「協力者」は誰ですか?」をご覧ください。

 

遊んで生きる

元刑事が作った有事即応訓練 第2回 ヒアリング

https://www.kibiinc.co/blog/2024-12-7

第3回 グラウンドルールを作りましょう!

信頼の土台、ありますか?

 

□ グラウンドルールとは、参加者の生理的安全と心理的安全を確保する「信頼の土台」

 

□ グラウンドルールのメリットは、全員参加の場所を作り出せること

 

□ 簡単にグラウンドルールをつくるには、「どんなグラウンドルールがあれば、私たちが安心して訓練できるか?」3分くらい話し合ってもらう

 

防災訓練のグラウンドルールは、参加者の生理的安全と心理的安全を確保する「信頼の土台」です。

 

全員参加の場所を作り出すのにとても有効なので、今すぐ、紙とペンを用意して、あなたのアイデアを書き出してみましょう。

 

※詳しくは、「第3回 グラウンドルールを作りましょう!」をご覧ください。

 

親友の安全を守れますか?

元刑事が作った有事即応訓練 第3回 グラウンドルール​

https://www.kibiinc.co/blog/2025-1-23

第4回 ゲームシナリオを創りましょう!

日常をひっくり返す方法は?

 

□ ゲームシナリオとは、防災訓練に夢中になる「冒険の地図」

 

□ ゲームシナリオのメリットは、参加者に「影響力の行使」ができること

 

□ 簡単なゲームシナリオの創り方は、「最大の試練」を1つだけ、用意すること

 

ゲームシナリオは、参加者が日常の世界から旅立ち、異世界の試練を乗り越え、再び日常の世界へ帰還する「冒険の地図」です。

 

「行動の変化」を促すのにとても有効ですので、今すぐ、紙とペンを用意して、「最大の試練」を書き出してみましょう。

 

※詳しくは、「第4回 ゲームシナリオを創りましょう!」をご覧ください。

 

🌝一匹狼の挑戦🐺

元刑事が作った有事即応訓練 第4回 ゲームシナリオ

https://www.kibiinc.co/blog/2025-2-12

ガントレットウォークとはどんな卒業式なのか?

 

振り返ってみていかがでしたか?

 

連載を通じて、あなたにはどのような「変化」が起きたでしょうか?

 

このように訓練の最後に「振り返りの時間」を持つことはとても大切です。

 

そして最終回では、有事即応人材を育成するための「ガントレットウォーク」をお教えします。

 

ガントレットとは、甲冑の籠手。

 

ガントレットウォークとは、最後の通過儀礼として「訓練参加者を祝福する卒業式」です。

ステップは6つです。

 

1 参加者は、2列に並びます

 

2 音楽を流します~“Pomp and Circumstance(威風堂々)”など

 

3 先頭に並んでいる人が中央に進み出て、訓練を振り返り、抱負を話します

 

4 振り返りと抱負を話し終わった人は、2列の間を通って最後尾に並びます

 

5 列を通る間、他の参加者は歓声をあげたり、拍手をしたり、背中を軽く叩いて激励します

 

6 訓練担当者は列の最後尾で待ち受けて、到達した参加者に労いの言葉を掛けて、修了証を渡します

なぜ、ガントレットウォークが必要なのか?

 

皆さんが仕事でプロジェクトが終わった時、ひと段落した時、皆さんも打ち上げ、懇親会、お祝いなど「労い」の席を設けるのではないでしょうか?

 

ガントレットウォークが必要な理由は3つあります。

1 ゴールに到達したことを明確化できるから

2 参加者にスポットライトを当てて、変化を後押しできるから

3 訓練に参加してくれたことを感謝し、また集う時のために労う場となるから

 

1つずつ説明いたします。

1 ゴールに到達したことを明確化できるから

 

ゲームには、ゴールがあります。

 

前回の記事でも、「ゲーム固有の四つの特徴」をご紹介しましたね。

 

防災訓練という「非日常」を体験した皆さんは、神経が昂って興奮状態(戦闘状態)にあります。

 

ここで「日常へ帰還」して、興奮を沈静化させる必要があります。

 

ご自宅へ帰られた後に、リラックスして、ゆっくりとお休みいただきたいのです。

 

「あなたは無事、ゴールへ到達しました!」と明確化してあげると、参加者も安心して日常へ戻れるでしょう。

 

また、訓練担当者のメリットは、最後の成功イメージとして、ガントレットウォーク(卒業式)をしているゴールイメージを訓練前に明確化することで、防災訓練を準備する推進力が生まれることです。

2 参加者にスポットライトを当てて、変化を後押しできるから

 

祝い事にはパワーがあります。

 

「変化を後押し」するための突破力があります。

 

それは、火山が爆発するかのような「お祭り」のエネルギーです。

 

ヒーローズジャーニー(英雄の旅)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

参加者の皆さんは、防災訓練という冒険(ゲーム)を成し遂げた「英雄」です。

 

参加者にスポットライトを当てて、その成功を祝うことで、それぞれが、真のヒーロー、ヒロイン(有事即応人材)へと変身を遂げるのです。

3 訓練に参加してくれたことを感謝し、また集う時のために労う場となるから

 

いま、リモートワークの影響で、会社や組織のリアルな人間関係がますます希薄になっています。

 

一人の力は限られているので、災害時だけでなく、平時でも、仲間とともにチームでプロジェクトを推進していく必要があります。

 

そこで大切にしたい価値観が、パートナーシップです。

 

防災訓練に参加してくれた仲間に感謝し、労いの気持ちを表現することで、再び、「冒険に出発する」時に、仲間を募集しやすくなります。

 

あなたの協力者を獲得できるのです。

 

もしも、労いがなかった場合、次回の参加協力は困難かもしれませんので、くれぐれも忘れないようにしましょう。

ガントレットウォークとは、「行動の変化」

 

連載では、「人質立てこもり事件の説得交渉術」もご紹介してきました。

 

最終回で紹介する第五関門は、「行動の変化」です。

 

前回の第四関門「影響力の行使」は、相手に自分の存在を強調したり、注意を引きつけたり、抑制したり、実質的な説得交渉をしました。

 

このシーンは、緊迫した「クライシス」でした。

 

それに対して、第五関門「行動の変化」は、「クライマックス」です。

 

相手の怒り、恐怖、プライドなど負の感情をケアして、恨み・辛みを浄化して、「人質の無事解放」、「犯人の投降」へと「行動の変化」が起こる最後の仕上げとなります。

刑事とガントレットウォーク

 

私が刑事をやっていた頃の話です。

 

捜査本部や事件解決の打ち上げ(けじめ)、宿直事件のお清め、同僚の栄転祝いなど、祝いや労いの席は頻繁にありました。

 

中でも記憶に残っているのは、関東管区警察学校・警部補任用科の卒業式です。

 

刑事課程だった私たちは、団結を深めるために同期や教官と頻繁に飲み会を開いていました。

 

卒業式では、最後のクライマックスで学級ごとに校内を行進するパフォーマンスがありました。

 

2ヶ月間ご指導いただいた刑事教官室からの歓声、声援は、他のどの部門の教官たちよりも一際、大きく、当時の私も大変、感動して、署に出たら捜査係長として、「絶対にいい事件をやろう!刑事教官たちの期待に応えよう!」と決意を新たにしたのでした。

【最後の問い】

 

□ あなたがこの連載から学んだこと、気づいたこと、あなたに起きた変化は何ですか?

 

□ 新たに生まれた疑問や不安はありますか?それを解消するために、どんな行動に挑戦しますか?

 

□ 学び、気づき、あなたに起きた変化をいかすために、24時間以内にできそうな「小さな一歩」は何ですか?

【簡単なガントレットウォークのやり方】

 

□ 参加者が2列に並ぶ

 

□ 音楽(行進曲など)を流して、先頭の人が振り返りと抱負を話す

 

□ 参加者は歓声が起こる列の間を通って最後尾に並び、訓練担当者が修了証を授与する

【今回のまとめ】

 

ガントレットウォークは、有事即応人材を育成するための「最後の儀式」です。

 

防災訓練修了後、「行動の変化」を後押しするのにとても有効ですから、今すぐ、インターネットで行進曲を探してみましょう。

防災訓練担当の皆さまへ

 

5回の連載を通じて、あなたとお話しできたことを本当に光栄に思います。

 

ぜひ、御社の防災訓練をゲーム化して、参加者を夢中にしてあげてください。

 

あなたからのご意見・ご感想、お待ちしております。

 

……防災訓練担当のあなたへ、敬礼!

防災訓練のゲーミフィケーションに役立つ12の参考文献・URL

 

1 『幸せな未来は「ゲーム」が創る』ジェイン・マクゴニガル=著(早川書房)

 

2 『ゲームシナリオ創作指南』川邊一外=著(新紀元社)

 

3 『作家の旅』クリストファー・ボグラー=著(フィルムアート社

 

4 『英雄の旅』キャロル・S・ピアソン=著(実務教育出版)

 

5 『マーケティング・ジャーニー』神田昌典=著(日本経済新聞出版)

 

6 『エブリデイ・ジーニアス』ピーター・クライン=著(フォレスト出版)

 

7 『アイスブレイク入門』今村光章=著(解放出版社)

 

8 『逆転交渉術』クリス・ヴォス+タール・ラズ=著(早川書房)

 

9 『シリコンバレーの交渉術』オーレン・クラフ=著(ダイレクト出版)

 

10 『元刑事が見た発達障害』榎本澄雄=著(花風社)

 

11 NPO法人 学修デザイナー協会

https://www.learning-designer.org

 

12 リードフォーアクション

https://www.youtube.com/@read4action2023

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